冗談
04/01/15 00:18 Filed in: 海外文学
ミラン・クンデラはスターリン時代と「プラハの春」の後の反動時代の2回、チェコ共産党を除名され、最終的にフランスに亡命しています。
この小説がチェコで発売できたのはスターリン批判後の雪解けムードの中でようやく可能だったようですが、その後のソ連の介入後発禁となったようです。
融通の利かない女友達に送った絵はがきに書いた「トロツキー万歳!」の一言で彼の人生は暗転し、共産主義社会では落伍者としての道を歩むことになります。
例によってそれぞれの登場人物の視点から物語が語られ、ストーリーの背景が次第に明らかになっていく・・というスタイルになっていて、時代に翻弄される主人公の人生が生々しく描かれています。
彼の周囲の「成功したように見える共産主義者」もやはり時代に押し流されていく様子が描写されており、確かに「権力側」にとっては都合の悪い本だったんでしょうね。
この小説がチェコで発売できたのはスターリン批判後の雪解けムードの中でようやく可能だったようですが、その後のソ連の介入後発禁となったようです。
融通の利かない女友達に送った絵はがきに書いた「トロツキー万歳!」の一言で彼の人生は暗転し、共産主義社会では落伍者としての道を歩むことになります。
例によってそれぞれの登場人物の視点から物語が語られ、ストーリーの背景が次第に明らかになっていく・・というスタイルになっていて、時代に翻弄される主人公の人生が生々しく描かれています。
彼の周囲の「成功したように見える共産主義者」もやはり時代に押し流されていく様子が描写されており、確かに「権力側」にとっては都合の悪い本だったんでしょうね。