打ちのめされるようなすごい本

米原万里さんって、残念ながらもう亡くなっているんですが軽妙なエッセイが魅力で実はファンなんです。
といっても電子書籍で3冊ぐらい読んだ程度なんですが・・
本職はロシア語の同時通訳で、子供の頃プラハのソビエト系の学校に通われたという経歴の持ち主。お父さんが共産党の偉いさんだったようです。
本人も若いときに共産党に入党されたそうですがきっちり除名されたようで(Wikipedia情報)、まあかなり思ったことをずばずば言うタイプみたいなんでちょっと相性悪そうですもんね。

途中までしか読んでいませんが、日々読んだ本に関するエッセイで、何しろ多読ですね。しかもけっこうのめり込んでいる。
ついつい自分でも読んでみたくなります。(ただし、2000年代前半の話なんで結構絶版になった本が多いようです)
経歴からもわかるようにソ連を中心とした東側社会の崩壊を自ら体験されているのでそのあたりの内部事情に関する本にはするどい突っ込みがあります。
もちろん西側にも批判的な視線が向いていてい、結構ブッシュなんかぼろかすですね。
とにかく読んでみて興奮しているのが伝わってくる文章で楽しくなります。タイトルだけ見るとなんだか大げさですが、それだけの内容はありますね。
おすすめです。